#01疼痛制御歯科医師 / orofacial pain dentist
#01 Orofacial Pain Dentistの仕事
私の友人あずがアメリカで歯科医師をしています
今回は、日本では聞き慣れないorofacialのお仕事についてご紹介します
このお仕事の魅力は 診断 です
・職場
アメリカの
歯医者さんに行って治療したけど、痛みが取れない人が来るところ
歯が原因じゃないのに歯、顎、口の周りの筋肉が痛い人が来るところ
・仕事内容
歯科治療を終えた人が来るので歯に触ることはほとんどなく、
あずが働いている職場での仕事内容は、大きく分けると4つに分類されます
・平均年収
アメリカの歯科医師の平均年収と同じ1700万円くらい
1)痛み(神経傷害性疼痛)のコントロール ←メインのお仕事
器質的な傷は無いのに痛みが続く場合は、神経障害と言われるようです
原因がどこなのかって言うのを問診や触診など90分程度かけて調べる
初診時はA4の紙3枚分のカルテが出来上がるらしい、すごい情報量
治療方法は投薬が中心で、場合によっては神経ブロック(痛みの原因となる神経に麻酔薬を直接注射する)こともある
2)頭痛の人をケアする
頭痛にも色々種類があるようですが、
あずが診察しているのは緊張性疼痛と言って筋肉を緩めて改善する頭痛のこと
処方出したり、ボトックス(ボツリヌストキシンa)を使うこともある
3)顎関節症の治療
8割くらいは何もしなくても改善するけど、改善しないものに対して
筋肉のストレッチ、リラックス方法を指導する
それでも治らない人は
・ステロイドの使用
・パレートリッチプロテイン
他部位から血液とって、遠心分離で血漿だけを取り出し顎関節に戻す
そうすると炎症部分が急性期の反応に戻り、自分の体が炎症を治そうとする働きを
強めることができる
・トリガーポイントインジェクション
筋肉が原因で顎・首が痛い人に対して、原因となる筋肉にリドカイン(麻酔薬)と針
を打ってツボみたいなところを刺激して麻痺させる治療方法のこと
リドカイン(麻酔薬)は麻痺させることが目的ではなく、刺激が不快にならないよう
にするためで、あくまで刺激させることが重要
軽度・中度 は口腔装置の適応 顎位を前方に動かすためのマウスピースを作る
・このお仕事の魅力は「診断」です
原因不明の痛みの原因を探る
ピースを当てはめて、パズルを解いているような、これだ!って思う時が好き
「痛み」と言う主訴は辛いです
取れた時は「人生変わりました」と言ってくれる人がいるくらい、患者さんにとっては大きな出来事です
治療が成功すると日本ではオーバーに受け止められそうな「出会えてよかった!」っていうハグで、感謝の気持ち体全身で表現してくれる
そうしてくれると、もっと勉強しなきゃなと言うモチベーションに繋がっている
あずの紹介
29歳 女性 歯科医師
行動力、コミュニケーション能力共に群を抜いて秀でています
単身アメリカに渡米してしまう行動力は、簡単には真似できない
破天荒そうな行動に、周りがヒヤヒヤすることもあるかもしれない
でも、いつも太陽の方を向いているひまわりみたいな人なので、突っ走ってもその先は常に明るく温かい所だと思います
そんなあずの周りには、いつも人が絶えないし、笑い声もユーモアも絶えない
私の自慢の友人です